いつもきちんと保湿はしているつもりでも、気候の変化や室内のエアコンの風などで、肌が乾燥しやすくカサカサしたりつっぱったり。
夕方頃になり乾燥が進むと、いつのまにか目元や口元に小じわができたり、頬の毛穴が開いて目立つようになったりして困るということはありませんか。
乾燥の原因は、肌の内部の水分量が少なくなってしまっている状態で、水分をたくわえてくれるセラミドが減少してしまっているためかも。
セラミドの役割
皮膚の一番外側の角質層内にあり肌の水分をたくわえてくれるセラミド。
その役割は、「肌の水分をたくわえること」と、もうひとつ「角質層内の細胞同士の隙間を埋めて、外部からの有害物質などの侵入を防ぐこと」なんだそうです。
セラミドが少なくなると、角質層が乱れて外部からの刺激を受けやすくなってしまい敏感肌にもなりやすく、さらに細胞と細胞の間に隙間ができてしまうため、そこから肌内部の水分が出ていってしまい、肌も乾燥しやすくなってしまう~。
こうやってみると、セラミドはとても大切な役割を果たしてくれていますね。
セラミドが減少することによる肌の悩み
乾燥による小じわ
セラミドが減少することで、肌が乾燥しやすくなってしまうので、小じわが目立ってきます。
とくに目元や口元は、皮膚が薄いため細かい小じわができやすい場所でもあるんですよね。
開いた毛穴
毛穴が開いたり大きく見えたりする原因は、
・ 皮脂の分泌が多いための毛穴の開き。
・ 肌の乾燥による毛穴の開き。
・ 加齢により頬がたるむことにより、涙型に開いた状態のたるみ毛穴。
乾燥による毛穴の開きの仕組み
肌の乾燥による毛穴の開きは、肌が乾燥してくると、肌にハリがなくなりしぼむため、周りの皮膚が引っ張られ毛穴は大きく開いたように見えます。
このような場合は、しっかりと保湿しうるおすことで、肌がふっくらしハリがでて目立たなくなったように見えるんですね。
セラミドはなぜ減少してしまうのか
セラミドが少なくなってしまう一番の大きな原因は、残念ながら「加齢」…。
赤ちゃんの時がピークで年々減ってしまい、40歳では20歳の約半分にまで減ってしまうそうです。
セラミドは、皮膚の細胞が新しく生まれ変わる新陳代謝サイクル(ターンオーバー)によってつくられます。
このターンオーバーは28日周期が理想とされています。
しかし、40代になると肌の新陳代謝は約40~55日かかり、年齢とともに遅くなってきてしまい、そのためセラミドもつくられる量も減少してしまうんですね…。
セラミド配合の美容液どれを選んだらいい?
セラミドと言っても見てみると思った以上にいろいろあり、どのセラミド美容液を選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
セラミドの中でも肌へ浸透(角質層まで)がよいと言われているのが、私たちの肌にあるセラミドの構造に近い形になっている「ヒト型セラミド」です。
保水力も他のセラミドに比べ高いといわれています。
「ヒト型セラミド」かどうか見分ける方法は、成分表には「セラミド1・2・3」「セラミドⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「セラミドEOP・NS・SP」などの数字や英語で書かれていればヒト型セラミドです。
そして40代になってくると、保湿だけではなく肌のハリやエイジングケア成分のある美容液も気になってきます。
そこで、「ヒト型セラミド+エイジングケア成分」も配合された美容液を厳選してみました。
セラミド配合+エイジングケア成分のおすすめ美容液
アヤナス エッセンス コンセントレート
● メーカー名:ディセンシア(decencia)
● ヒト型セラミド2を配合。
● 主なエイジングケア成分
・ 肌のハリのもととなるコラーゲンの生成促進「CVアルギネート」
・ シミのもととなるメラニンの生成を抑制「ローズマリーエキス」
・ 年齢とともに肌が黄色くくすむ黄ぐすみの抑制「シモツケソウエキス」
ディセンシア(decencia)はポーラとオルビスの共同開発でできた、敏感肌の人のためのブランドです。
植物由来の「ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル」という粘度のあるオイルを配合し、保湿力とハリ感をサポート。
コクのあるミルク状の美容液です。
>> アヤナストライアルセット
⇒ アヤナスの美容液を使ってみた感想記事はこちら
リペアモイストWエッセンス
● メーカー名:ブルークレール
● ヒト型セラミド3 を配合
● 主なエイジングケア成分
・ 「プラセンタエキス」
・ 「アケビエキス(植物性プラセンタ)」
・ 塗るボトックス(しわの治療のひとつ)とも言われる「アセチルヘキサペプチドー8(アルジルリン)」
オーガニックと無添加こだわって作られた国産の基礎化粧品です。
しわと透明感の試験により「乾燥による小ジワを目立たなくする効果」「顔の明るさ(トーン)を改善する効果」もあることが分かったそうです。
コラーゲン生成を促してシワなどを防ぎ、抗酸化作用や美白などの効果もある「ビタミンC誘導体」も配合されています。
>> ブルークレール
モイスチャライジングセラム
● ブランド名:エトヴォス(ETVOS)
● ヒト型セラミド1・2・3・5・6Ⅱを配合。
● 主なエイジングケア成分
・ 植物プラセンタ「アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、クズ根エキス」
医学博士監修のもと開発されたエトヴォス。
ヒト型セラミド1・2・3・5・6Ⅱの5種類をバランスよく配合することで、より肌へのなじみがよい、とろみのある美容液です。
エトヴォスの中の保湿ケアシリーズですが、肌にハリや弾力を与えてくれる「植物性プラセンタエキス」が配合されています。
まとめ
保湿と言っても肌の表面だけ潤す保湿ではなく、肌の水分量を高めてくれる「セラミド」「スフィンゴ脂質」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの成分が配合されたものがおすすめです。
「セラミド」は、ヒアルロン酸などと比べても一番保水力が高く、水分をしっかり挟み込み逃がさない性質のある保湿成分。
美容液は、保湿以外にもいろいろな年齢肌の悩みに答えてくれる美容成分も配合されているので、便利なアイテムでもありますね。